2026-10-07

金木犀の香りって恋

記憶っておもしろいもので、写真や場所による記憶・思い出と同じくらい
香り・匂いに寄って思い出されることが多いと思う。

好きなパン屋さんはあのお店でしか出せない香りがあるし、
好きな和菓子屋さんは和菓子なのか、畳なのか、どこか懐かしい匂いがあるし、
本屋さんに行くとほっとする匂いがして、
多分香水の匂いは誰かの記憶と結びつく。

視覚ではなく、嗅覚の記憶は面白いくらいに「はっ」とすることが多い。

その中の一つが「金木犀」

最近お散歩中にふわあぁっと香るあの香り!

やっと来ましたね!金木犀の季節!
深呼吸が止まらない散歩道。
香りがなくなった、歩く、香る!深呼吸!またなくなる。。歩く、香る!深呼吸!・・(以下繰り返し)


そして金木犀の季節が気づいたら終わっている。
しかも香りって詳細には思い出せない。
金木犀のハンドソープもバスソルトも、全然金木犀じゃない。っぽい金木犀、金木犀風味なだけで
心ゆさぶられる、あのふわあぁっという感じがない。
風と一緒に香るから、あの時の記憶と結びつくのかな。
と言いながらあの時の記憶がいつの何なのか詳しくは覚えていなくて、
でも中学生の時、金木犀なんておしゃれな木を知らないわたしは
登下校中の突然香る甘い香りに癒され、誰?となり、好き・・となった。
部活動の帰り、もう暗い中で香る金木犀は優しくて、下校中の楽しみだった。
高校生で金木犀という名前を知ったわたしは、自転車に乗っている最中に甘い香りがすると自転車を止めて深呼吸してから進む、当時付き合っていた人と歩く道で香った時は、こっそり深呼吸する、というくらい金木犀が大好きになっていった。


わたしの中で金木犀は、なぜか「恋」の香りだ。
恋していた時に良く嗅いでいた、とかではない。
でも、なんだか「恋」なんだよな。
ふとした時に、甘いあれが香って、でもすぐにいなくなってしまう感じが恋だと思う。
30代の今でも、風に乗ってくると「あの頃の恋だな」と思ってしまう。
恥ずかしいけれど好きな感覚です。


秋に香るんだと知ってからは、一年のうちで突然好きな匂いがするタイミングがある秋がもっと好きになり、
それはそれは嬉しくて、この香りの香水がないか探したこともあった。
金木犀を英語にすると、オッサンマスだと思っていた。オッサン?
調べ直したらオスマンサスでした。全然違った。


香水を見つけて、当時のわたしにとっては割と良い値段だったけれど
付けたくてお小遣いでゲットして、ウキウキで付けた。
「ああ!金木犀!?・・っぽい。うんうん・・なんか違うな・・」
となり、やはり違う感拭えず悔しかった。
これをつけた誰がとすれ違えばいいのかもしれない。
つまり突然香るからいいのだと思う。
今から香るよ〜〜?という金木犀はずるすぎる。
無防備なところにほらよっ👐と香ってくるところが、にくくて可愛い。
もう、だから好きになっちゃうんだってば!
やはりこれは恋だ!

という金木犀への気持ちでした。

多分もう少しでいなくなってしまうと思うので、
散歩道を楽しみながら大きく深呼吸しようと思います。

ここは金木犀ロード(10月上旬限定)
金木犀深呼吸に付き合わされる愛犬

珈琲の香りも、
どこかの誰かの記憶に残ったら嬉しいな。

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